歯が欠けやすい、もろい原因は、以下の原因があります。
1、歯ぎしり、くいしばりの習癖がある。
2、酸蝕歯
3、自分で気づいていない虫歯
歯がもろい原因をひとつずつ説明します。
まずは、歯ぎしり、くいしばりの習癖がある場合です。
歯ぎしり、くいしばりというと、もしかしたら
夜寝ている間に歯がギリギリと音を立てている状態を
思い浮かべるかもしれません。
勿論、夜間の歯ぎしり、くいしばりも問題ですが、
意外と日中も歯ぎしりやくいしばりをしている方が多いのです。
歯ぎしり、くいしばりをしてしまうと、
自身の体重程の重さが歯にかかります。
その力に耐えられなくなると、
歯は欠けたり割れたりしやすくなり、
歯がもろくなってしまいます。
一日のうち、上下の歯が接触していてもいい時間は
約20分間です。
20分間以上、上下の歯が接触していると、
歯ぎしり、くいしばりの習癖があるという診断をします。
また、ぎゅっと噛みしめる行為だけでなく、
上下の歯をカチカチと当てる癖がある方も、
上下の歯の接触癖があるという事になります。
パソコンやスマートフォンを操作している最中、
テレビを見ている最中、料理を作っている
最中、運転中など、何かに集中している時は
上下の歯が接触しやすいです。
また、人混みの中にいる時、寒い時など、
ストレスを感じる時も上下の歯が接触しやすいです。
歯ぎしりをすることでストレスの緩和を
しているという説もあります。
また、上下の歯の接触癖がある方は、
顎関節症にもなりやすいです。
日中に起こるこれらは、全てクセになってしまっている行為なので、
自分で意識付けをして、改善していかなければいけません。
歯の接触癖に詳しい先生方がよく指導する改善方法のひとつに、
付箋を用いる方法があります。
自分が歯ぎしり、くいしばりをしてしまう場所に
付箋を貼って目印にするのです。
その目印を見たら、必ず上下の歯を離す、というルールを作ります。
例えば、テレビを見る時に歯が接触しやすい方は、
テレビの脇に付箋を貼る。
スマートフォンを見ている間に歯が接触しやすい方は、
スマートフォンに付箋代わりにシールを貼る。
料理中に歯が接触しやすい方は、
キッチンの目立つところに付箋を貼る。
運転中によそ見は出来ないので、
その場合は信号を見た時など自分の中でルールを作る、などです。
このルールを実行すると、意外と自分の上下の歯が
接触していることに気付きます。
そして、目印を見たら上下の歯を離すというルールを設けることで、
徐々に上下の歯が離開している時間が増え、次第に習癖が改善されます。
ただし、夜寝ている間は意識して上下の歯を
離開させることは勿論出来ないので、
ナイトガードという装置の使用をおすすめしています。
上の歯全体を、厚さ2ミリのいわゆるマウスピースで覆う装置です。
ナイトガードを装着しても、歯ぎしりやくいしばりを
しなくなる訳ではありませんが、
歯が削れたり、歯根に負担がかかったりする代わりに、
ナイトガードが負担を吸収し、歯の代わりにナイトガードが
削れてくれるという装置です。
調子よく使える方もいますが、ナイトガードの厚みが
異物感となって気になり、
よく眠れなくなってしまう方もいらっしゃるので、
ナイトガードを作りたい方は、事前によく歯科医や歯科衛生士と
相談してみて下さい。
ちなみに、ナイトガードは保険適法の治療法です。
平成30年10月現在の保険点数ですと、
3000円程度で作成できます。
歯がもろい原因 2つ目は酸蝕歯です。
酸蝕歯は、酸の影響で歯の表面の硬いエナメル質の層が
溶けてしまっている歯のことです。
酸性の飲食物、例えば、炭酸ジュース、
ビールやワインなどの酒類、お酢、柑橘系の果物、梅干し、などです。
これを習慣的に摂取する方は酸蝕歯になり、
歯がもろくなります。
酸蝕歯の初期症状は、歯の表面が光を当てると透けて見えたり、
歯が黄ばんで見えたり、しみやすくなる、というものですが、
症状が重くなると、光を当てなくても透けて見えたり、
黄ばみも強くなり、しみる症状も強くなり、
場合によっては歯の表面がボコボコしたり、
欠けやすくなることがあります。
初期症状の場合は、フッ素の入ったジェル、
再石灰化作用のあるガムを噛むなどを使用し、
溶け出た歯の表面のエナメル質を補強する必要があります。
重度の酸蝕歯の場合は、詰め物、被せ物で歯を覆い、
補強させるような治療が必要です。
酸蝕歯を予防するためには、酸性の飲食物を控える、
だらだらと長時間食べない、
就寝時は口の中の酸を中和する唾液が減るので
寝る前の飲食を控えるなどがあります。
是非実践してみて下さい。
歯がもろい原因 3つ目は、自分で気づいていない虫歯です。
自分で気づかないうちに虫歯になり、
その虫歯が大きくなると、歯がもろい原因になり、
突然欠けてしまうことがあります。
虫歯に気付かず、歯がもろくなり欠けてしまう前に
定期健診を行い、レントゲンの撮影も行うと安心です。
ご自身の歯がもろくて心配な場合は、
歯科医院でぜひ相談してみて下さいね。
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