成城の歯科 ファーストデンタルクリニックの平澤です。
当院で扱っているジェルコートF。
クロルヘキシジンという成分が入っています。歯周病に効く成分です。
この兄貴分の「コンクールF」というもあるのですが、
これもクロルヘキシジンが入っており希釈タイプの洗口剤です。
どちらも人気があるのですが、コンクールF は置いてません。
なぜか?
使用方法にはない原液使用する方がいるのです。通常は50倍ぐらいに薄める必要があるものです。
しかも クロルヘキシジンは副作用があるので高濃度では危険です。
そのためストレートタイプのジェルコートFしか置いてません。ジェルコートはムシ歯予防効果もあります。
※追記
「コンクールF」はその後リニューアルされました。
現在のコンクールFのクロロヘキシジンの濃度は50ppmとなり危険とは言い難い、非常に安全な配合となりました。
間違って? 原液使用しても副作用の心配ありません。ジェルコートと同じ濃度です。
逆に容量は50から100mlと増量しています。コンクールFの旧ボトルとの見分け方は容量が100mlであれば新ボトルになります。(旧ボトルを探してみましたが、現在では流通していないと思います。)
クロルヘキシジンの濃度が高ければ高いほど、歯周病には効果がありますが副作用も高まるため、この程度の濃度がいいのかもしれません。
ただし、これから薄めて使用するのですから、クロロヘキシジンとしての薬効もかなり薄くなっていると思いますので、薄めずに使えるジェルコートをお勧めします。
ちなみに欧米では高濃度のものが市販されているそうですが、危険性もあると判断して当院では使用していませんが、個人輸入して使用している歯科医院もあると聞いたことがあります。
コンクールFの副作用は現在では危険とは言いにくくなってます。
※追記2
歯周病の専門医の歯科医にクロルヘキシジンについて聞きました。
やはり歯周病に効果はあるみたいですね。高濃度であれば歯周病の効果があるのですが、その分危険リスクは高い可能性があるので気を付けてください。
海外だと他社ですが高濃度のクロロヘキシジンが販売されているようですので、個人輸入などで入手可能かもしれません。ただし、コンクールFよりもかなり副作用は強いと推察されるので、利用には十分気を付けて下さい。
※追記3
歯周病と糖尿病には関係があることが分かっています。そこで歯周病に効果のあるコンクールFでうがいすることで糖尿病が改善するか研究されたそうです。
結果は改善された方は4人に1人程度と少なかったようで、有意差は無かったような感じでした(論文は見つけれず、記事だけ読みました)。
糖尿病の治療は食事療法などつらいものが多いですが、簡単なうがいだけで歯周病だけでなく糖尿病も改善するチャンスがあるなら試しても良いのかもしれません。