先日、サイナスリフトをインプラント埋入と同時に行いましたのでご報告いたします。

サイナスリフトとは上顎臼歯部に骨が無い部分に大幅に骨を増やす方法です。ソケットリフトという似た方法がありますが、似てるようで全く異なります。

一般的に言われている違いは垂直的アプローチするのがソケットリフト。水平的にアプローチするのがサイナスリフトと言われます。

しかし個人的な見解としては、サイナスリフトは外科的な侵襲が大きいのですが垂直的・水平的両方で広範囲に骨を作ることが出来ます。そのため、術者・患者共に負担は大きいですが良い結果になることが多いです。

今回の患者さんは骨の量が厚み3.93ミリと薄いのですが、初期固定できると判断してサイナスリフトと同時埋入までを行いました。

分かりやすく人工骨で増やした部分をマーキングしてみます。

今回は麻酔医に来てもらい静脈鎮静下にて手術を行いました。

まだ入れたばかりですが、インプラント周囲に人工骨がしっかりキープしており良好な予後が期待できそうです。サイナスリフトをインプラント埋入の今後の状況は当ブログで後日ご紹介できるかもしれません。