こんにちは。
歯科衛生士の菊地です。
まず、先日の大地震に関して、被災地の皆様に心より
お見舞い申し上げます。
報道で目にする被災地の様子、非常に心が痛みます。
私の実家のある山形は、幸いなことに大きな
被害はなく、家族も全員無事でした。
しかし、物資が少なく、特にガソリンなどは調達が
大変な状況のようです。
私が東北地方出身の人間として伝えたいこと。
東北地方は、とてもいいところです。
大きな被害のあった東北地方の宮城、岩手、福島、
本当に素敵なところです。
綺麗な風景、特産品、命が失われてしまったこと、
本当に悲しいです。
東北の人々は、我慢強く、真面目ですから。
勿論、茨城、長野、千葉の関東の方々も同様です。
必ず復興します。自分ができる小さなことから
日本の復興を応援します。
ファーストデンタルクリニックでは、節電を実施中
です。窓が大きくて院内は明るいので、日中は電気を
付けずに診療を行っています。
小さなことからコツコツと!節電頑張りましょう!
それでは、歯のお話をしていきますね。
今回のテーマは「いい歯の条件」です。
いい歯の条件としてみなさんが思いつくのは
「虫歯のない歯」「健康な歯ぐき」「キレイな歯並び」
「真っ白な歯」などではないでしょうか。
私が一番「いい歯の条件」だと思っているのは、
「しっかり噛めること」です。
よく噛むことの効能として「ヒミコノハガイーゼ」
という標語があるのをみなさんはご存知ですか?
「ヒ」肥満の防止
「ミ」味覚の発達
「コ」言葉の発達
「ノ」脳の発達
「ハ」歯の病気(虫歯、歯肉炎)の予防
「ガ」ガンの予防
「イー」胃腸快調(消化が良くなるため)
「ゼ」全力投球(体が活発になるため)
このように、しっかり噛めるようになることには
たくさんの効能があるのです。
普段何気なく「噛む」という行為をしていますが、
こんなにたくさん良いことがあるんですよ。
しかし、虫歯で歯がボロボロだったり、歯周病で
歯茎が痛かったり、咬み合わせが悪くてうまく噛めない
などの問題点があると、しっかり「噛む」という行為
を行えなくなってしまうのです。
きっとみなさんも経験ありますよね。
歯が痛くてイライラ。。ごはんが美味しく食べられなくて
またイライラ。。イライライラ。。。
そんな時、歯医者で治療し、痛みが改善されると
イライラも改善されますよね。
それは、「健康な歯で嚙めるから」、食事も美味しく、
食べられて、イライラが緩和するんですよね。
こんな話もあります。
年をとってしまうと、どうしても顎の骨が弱くなって
しまい、歯周病も進み、歯が抜けて入れ歯になって
しまう方が多くなってしまいます。
そんなときに使うのが「入れ歯」ですよね。
歯が無いより、入れ歯を入れたほうが食事もしやすく
なるし、見た目的にも恥ずかしくなくなります。
しかし、健康な自分の歯で噛むことと比べると、
ガッチリと噛むことはできなくなってしまいます。
そうすると、問題が生じてきます。
先程の標語でいうと「ミ」「コ」「ノ」「ガ」「イー」「ゼ」
の部分が、特にお年寄りの場合は衰えてしまうのです。
歯が抜けて入れ歯の人に比べて、自分の歯で
ガッチリ嚙んでいる人は、長生きしたり、病気に
なりにくかったりする、というデータもあるんですよ。
では、「嚙む」という行為を健康的に長い間続ける
にはどうしたらいいのでしょうか?
そのためにはやはり、定期的に歯医者さんに通う
ことが大切です。
定期的な歯の検診、歯石の除去や、それに加えて
ちょっと歯がおかしいな、と感じたら、重症になって
しまう前に一度歯医者を受診してみる、などです。
骨は折れても戻りますが、歯は一度折れたり
抜けたりしてしまうと、元には戻りません。
一生に一本の大切な自分の歯で「嚙む」ために、
毎日のブラッシングや定期的なメンテナンスで
歯を大切に守っていきましょうね。
「ヒミコノハガイーゼ」覚えて下さいましたか?
食事をする時もこの標語を思い出して、意識しながら
しっかり噛んで、美味しく食事してくださいね!