マイナンバーカードによる健康保険証が本格化します。そのために、現時点で判明していることを加えて更新します。ご不明な点もあると思いますので、現時点で分かっていることをお知らせします。

Q. マイナンバーカードがあれば、医療券は不要ですか?

A.マイナンバーカードの医療券情報は、ほとんどの機器で読み取りが出来ません。そのため、医療券(子供、ひとり親、難病など)をお持ちの方は、必ずお持ちください。お持ち頂けない場合には、医療券の適応できません。

また、世田谷区以外の医療券の場合は自治体毎に確認作業が必要なので、治療前に必ず受付に提出して下さい。確認できない夜間や土曜日などは適応できない場合があります(3割負担で頂き、適応できる場合のみ後日清算)。

Q. マイナンバーカード無しでは保険治療を受けれませんか?

A.令和6年12月2日よりマイナンバーカードによる健康保険証になります。1年間は健康保険証も使えます。それ以降も、資格確認書を発行してもらえばマイナンバーカードなしで可能となってます。マイナンバーカード対応していない医療機関の場合でも、この証明書で引き続き受診可能です。

※1年間は健康保険証は使えますが、その前に健康保険証の有効期限を迎えたり、転職などで保険者が変更になった場合は、その時点までになります。

※マイナ保険証が無い場合には、自治体から保険証の代わりになる資格確認書が送られてくる仕組みになっているようです。詳しくは保険者にお問い合わせください。

Q. マイナンバーカードを保険証として使えますか?

A.そのような仕組みになっていますが、厳密には少し違います。

健康保険証があれば保険治療を受けれますが、マイナンバーカードは加入されている健康保険がないと保険治療は受けれません。

マイナンバーカードには、医療機関が健康保険証のデータにアクセスできる権限のみが入っています。そのため、健康保険に未加入の方、生活保護の方の場合などはマイナンバーカードに健康保険証のデータがない(ご加入されている健康保険が無い)ことがありました。そのため、マイナンバーカードをお持ち頂いても、健康保険の適応にならない場合もあります。

また新しく健康保険が変更になった方で、健康保険側の手続きが終わっておらず使えない(特に社会保険は加入手続きに約1カ月程度時間がかかる場合があります)ことがありました。

また当院ではすでにマイナンバーカード対応機器を導入していますが、対応が遅れている医療機関もありますので、全ての医療機関で対応できるわけではありません。

Q. マイナンバーカードがあれば、保険証は不要ですか?

A.不要なはずなのですが、導入が始まったばかりなのでトラブル予防のため当面は両方お持ちいただくと安心と思います。特に初めてかかる医療機関では当面は両方をお持ち頂くことをお勧めします。

Q. マイナンバーカードと保険証の紐づけ登録はどうしたら良いですか?

A.マイナンバーカードを保険証としてご利用いただく場合に、最初に紐づけ作業が必要になります。当院の専用機器で簡単に出来ます。

Q. マイナンバーカードは月に一回持って行けば良いですか?

A.マイナンバーカードを来院毎に毎回カードリーダーで読み込んで下さい。

Q. マイナンバーカードのカードリーダーで読みこみは面倒くさい?

A.機器が正常に動いていれば、3秒程度で終わりますので簡単です(マイナンバーカードをカードリーダーに置く、OKボタン押す、顔認証する、OKボタン押す、カード取り出す)。

Q. マイナンバーカードを保険証としてつかうメリットは?

A.保険証の情報が正確に反映されます。健康保険証は組合ごとに異なるレイアウトで作成されています。また独自の不正防止技術のため、スキャンしてOCRソフトで読み込むのですがエラーが生じる場合が結構あり、トラブルになる場合がありました(後日、再度保険証を確認するなど)。

また健康保険証の情報以外にも、医療機関側でおくすり手帳の内容、血液検査のデータなども閲覧できますので、より医療情報を正確に治療に反映しやすくなります。

Q. マイナンバーカードを保険証としてつかうデメリットは?

A.デメリットとは言えないかもしれませんが次のような事例がありました。マイナンバーカードを読み込んだところ、保険証が切れており治療を延期したことがありました。ご本人もご存じなかったようで、世帯主の健康保険が変更になっていたのかもしれません。

通常の保険証でしたら、そのまま診療して後日保険組合に対して清算する形になります。むしろ、正確な運用ができたのは良かったとも言えるかもしれません。

Q. マイナンバーカードを保険証として使う時の安全性は?

A.当院の機器では、健康保険証に記載されている以上の情報は読み取れません。マイナンバーすら読み込めないので、安全性に関しては今までと同じと思います。またカードリーダーと専用PCで運用されており、ネットもマイナンバーカードの認証にしか使えませんので安全性も極めて高いと思われます。

Q. マイナンバーカードの顔認証が出来ず、暗証番号も忘れてしまった。

A.マイナンバーカードがあれば、認証が出来なくてもご本人であれば医療機関で確認することが出来る場合があります。ご相談ください。

※運用が始まったばかりなので、まだまだ不明な点もあるかと思いますが、現時点でわかっていることをご紹介しました。