こんにちは。歯科衛生士の塩島です。本日も診療頑張っています。
今回は歯が揺れる原因は?痛くても自然に治るのか?についてお話ししていきます。
歯が揺れる原因は主に何種類かの原因があります。
そして歯が痛くても自然には治りません。痛み止めなどを飲み一時的に痛みが消失することはあるかもしれません。
自宅で歯を揺らすと痛いこともあると思います。その際放置するのではなく一度歯科医院を受診してみて下さい。
また歯が揺れる場合でも定期的にクリーニングを行い使える限りご自身の歯を使って頂くこともあります。
あまりにも揺れが大きい場合は歯を抜かざるを得ません。
それではまず歯が揺れる原因で最も多い歯周病についてお話していきます。
歯周病は成人の方に多く気づかぬうちに進行してしまっている場合が多いです。
20代の若い方で歯周病の自覚症状がなく歯医者に来て初めて歯周病になっていることを知る方もいます。
歯茎のポケットを測定する検査でポケットが4ミリ以上あり、出血を伴い動揺が2度ある場合歯周病の疑いがあります。
動揺が2度ある状態とは歯をピンセットで揺らした際前後左右に揺れることを差します。
歯周病を放置してしまうと歯がぐらぐらになり最悪の場合だと歯を抜くことになってしまいます。
自覚症状としてはご自宅で歯を磨いている際出血したり、歯茎が腫れる、歯が揺れるなどの症状があります。
歯周病の原因は歯に付着している歯垢いわゆるプラークにあります。
歯垢1mgの中にはなんと10億個もの細菌が潜んでいると言われています。
その細菌によって歯肉炎を引き起こし進行すると歯を支える骨まで溶かしていきます。
重度の歯周病の場合抜歯しなければ炎症が広がり他の歯にまで悪影響を及ぼします。
また、抜歯後の歯のない部分を放置すると少ない歯で噛むため歯1本当たりの負担が増えるので歯周病が悪化してしまいます。
歯周病の進行を止めるにはご自宅での正しい歯磨きと歯科医院で定期的なクリーニングを行い歯茎の中の歯石を取り除くことが大切です。
また歯周病は全身疾患とも関連があります。糖尿病や骨粗鬆症を患っていると歯周病を進行させるともいわれています。
歯周病は喫煙とも相互に関りがあり喫煙をされていると歯周病を増悪させます。
妊婦さんが歯周病になると低出生体重児が生まれてしまうリスクが高くなると言われています。
つわりが酷く中々歯を磨けない方はお口を濯ぐことだけでもしてみて下さい。安定期に入り落ち着いたら歯科医院でクリーニングを行うことをお勧めします。
次に虫歯が原因で歯が揺れる場合です。被せ物の中が虫歯となり歯が揺れたり被せ物が外れてしまうことがあります。
その場合虫歯を取り除き新しく被せ物を作ります。あまりにも虫歯が進行していたり歯を使えそうにない時には抜歯になります。
次に歯の根っこが折れている場合です。咬合力が強い場合や転倒して歯の根っこが折れ歯が揺れるケースもあります。
まずレントゲンをお取りして歯の中の状態を確認し歯に揺れがあるかの確認をします。
歯の根っこが折れていた場合、折れ方にもよりますが使えそうな歯の場合は神経の治療を行い使えない歯は抜歯になります。
神経を取ると神経がある歯に比べ歯は脆く折れやすくなります。神経の治療は被せ物が入るまでに5、6回治療が必要です。
抜歯した際インプラント、ブリッジともに抜歯した穴が塞がるのを待つので治療期間はインプラントでおよそ半年くらい、ブリッジであればインプラントよりは短くなります。
部分入れ歯ですとおよそ完成まで1ヶ月ほどです。部分入れ歯やブリッジは1番奥の歯には出来ないのでその場合の選択肢はインプラントのみになります。
また、咬合力が強い方や歯ぎしり、食いしばりがある方は寝る前にナイトガードを装着するのがお勧めです。
ナイトガードとは透明のマウスピースのことで歯ぎしりや食いしばりを防ぎます。当院では約3000円でお作りすることができます。
次に歯の噛み合わせが悪い場合です。歯の噛み合わせが悪い場合も歯が揺れてしまうことがあります。
歯の噛み合わせが悪い場合歯に過度の力が加わるため歯に負担が掛かり支えている周りの歯槽骨が溶けてしまうことにより歯に揺れが起こります。
歯の噛み合わせが悪いと磨き残しが出やすいので虫歯や歯周病にも罹患しやすくなります。
なので歯の噛み合わせが悪い方は矯正治療をお勧めしています。
当院では無料の矯正相談を行っていますので歯並びや噛み合わせが気になる方はご相談下さい。
また定期的にクリーニングにいらして頂くことで、虫歯の早期発見や歯周病の予防をすることができますのでお気軽にお問い合わせください。