「自分がして欲しいと思う治療をお勧めしています」
歯科医院に来られる方は、歯に悩みを持たれていらっしゃいます。
まずは、各種検査を行った後に一番困っている(痛い)事が早急に解消できるようにしています(応急処置)。
次に、お口全体に大きな問題がある場合はこれを解消できるようお勧めしています。
お口の大きな問題とは、具体的には噛み合せの異常などです。
噛み合せの異常と書きますと特殊な問題のように聞こえますが、例えば歯が1本なくなってそのままにしているならば、それは既に噛み合せの異常と言えます。
そのまま放置すれば、将来的にとてもお困りになる事が予想されるという事です。
例えば、歯並びが悪い為に早期に歯周炎にかかり、将来的には歯がぐらぐらし抜けてしまう事が予想されます。
このような場合、矯正治療をお勧めしています。
矯正治療は費用も時間もかかる治療です。
しかし、歯並びが悪ければ虫歯にも歯周炎にもとてもかかりやすい状態です。
歯並びが悪いまま放置すれば50才で入れ歯になるところを、一生自分の歯で噛む事ができるように矯正治療をお勧めしているのです。
実際に当院で矯正をお始めになる患者様の約30%程度が、40才代以上です。


この様な治療方針は当たり前のように聞こえるかも知れませんが、歯科の中ではとても稀な事なのです。
と申しますのは、歯科医院において矯正治療は月に1回専門医来てもらっている場合がほとんどで、開業医自身が直接治療にあたっていない事がほとんどです。
当院のように本格的な矯正治療に取り組んでいる開業医は1000人に1人以下の割合であると報告されています。
いろいろな治療に精通している歯科医の存在を料理に例えてみます。
例えば、トリュフやフォアグラの料理を頼まれた和食の料理人は、日本食の中にそれらの食材をいれた料理を作るでしょう。
『月に1回フランス料理人が来るからその時にきて下さい』とは言いにくいと思います。
あるいは『今日はいい魚が入ってますよ!』と自分の得意分野をお勧めするかもしれません。
その時に多くの料理に精通した料理人なら、それらの食材をフレンチの一品に仕上げてくれるに違いありません。
いくら専門家を呼んでいるからと言って、さまざまな方法を総合的にかつ公正に検討することは一つの頭でしか出来ません。
前述の40才代で矯正治療を開始される方の大半は、矯正目的で当院を訪れた方ではありません。
将来的に起こるだろう事を予想し、それらを根本から解決しようとする治療方針にご賛同頂き治療しているのです。